「2017」ニュイ・サンジョルジュ、オー・ブド、プルミエクリュカミーユ・ジルー

1865年設立のカミーユ・ジルー（Camille Giroud）は、ブルゴーニュワインの名門ネゴシアンです。その重厚で伝統的なスタイルにより、長期熟成ブルゴーニュの代名詞的な存在に。長い歴史に裏付けられたワインのストックは非常に人気であり、今でもオールドヴィンテージがリリースされ続けています。例えば、96のサントネや76のヴォーヌブレッサンド1erなど、大変楽しいリストを提供してくれます。

オー・ブド（NSG Aux Boudots）は、ヴォーヌ・ロマネ・マルコンソール・プルミエクリュに隣接する優良な立地です。表層が小石と岩盤に覆われた、水はけの良い土壌。傾斜度18度という東南向きの急斜面の独特な畑です。

2017 ヴィンテージワインの赤について、フレッシュな果実味にあふれた愛らしいバランスに富み、ことにコート・ド・ボーヌの南部は北部よりも軽く、フェノールの強さがより優れていると評しています。今後、赤については、全房醗酵を行う志向を高め、必要ならば100％も行う予定です（実際、このヴィンテージでも行っているキュヴェもあります）。2017年は過去10年間で最高の一つと造り手は高評価を与えています。

優しい柔らかい造り手のカミーユジルーですが、この畑のものはプルミエクリュで、かなりしっかりしています。しかもNSGなので、鉄分も感じます。

このワインに合う料理は、お肉なら何でも大丈夫ですが、とくに赤身がいいですね。ジビエにも合います。また、レバーなど内臓系のお料理とも相性いいです。